ベネズエラの首都、カラカスにある「ミラフローレス宮殿」です。大統領の官邸になっています。写真は、ヤフーのものを利用させてもらいます。よろしくお願いします。

 今週は、米国によるベネズエラ政府への武力攻撃、日本の高市政権の今後の展望の2点について書いてみたいと思います。敬称は、なるべく略します。

 まず、米国によるベネズエラ政府への武力行使、大統領夫妻の拉致についてです。写真の官邸を見ると、わりと質素で、攻撃された場合、もろそうな感じがします。ただ、いずれの国においても、普通は、攻撃される恐れはないため、いわゆる「要塞」のような造りにはなっていないことでしょう。この官邸も、南米風な感じがする造りになっている気もします。

 米国軍特殊部隊は、現地時間の3日、午前1時ごろ、大統領官邸に侵入し、護衛兵等を殺害し、マドゥロ大統領と夫人を拘束しました。そして、午前4時ごろには、空路、夫妻をニューヨークに連行したというのです。マドゥロ大統領側では、キューバ兵を含む護衛、民間人など約100名(8日のベネズエラ、カベジョ内相の発表)が殺害されたようです。米軍側には、死者は出なかったようです。トランプ大統領は、フロリダ州の私邸で行った記者会見では、「第2次大戦後、最も華々しい作戦だった」と語ったそうです。

 米国としては、マドゥロ大統領が、米国への麻薬密輸の「中心人物」だとして、米国の裁判にかけるために、連行したとしています。勿論、トランプの狙いは、それだけではなく、世界一の埋蔵量を誇るベネズエラの原油の「管理」がねらいでしょう。さらに、トランプは、ベネズエラが安定した国家になるまで、米国がベネズエラを「管理する」とまで語っています。マドゥロには、社会主義を掲げた独裁政権において、反対派への厳しい弾圧を続け、国民には窮乏を強いてきたと言う、非難されるべき点は多いのですが、だからと言って、米国という他国が侵攻し、大統領を米国に拉致するということが許されないことは、国際法(今では無力化しているが)等からも、極めて当然のことです。

 米国政府は、ベネズエラの「麻薬犯罪」を非難しますが、では、ベネズエラの「麻薬運搬船」と見られる数船舶に空爆を行い、約115人も殺害していることの「犯罪」は、どう考えるのでしょうか。麻薬を密輸する罪より、殺人の方が、重罪です。空爆は、国防長官が指示しているようですから、国家的な犯罪になります。また、マドゥロの拉致の際には、上述のように、100人をも米軍が殺害しているのです。この罪を、どう考えるのですか。

 米国の、実はトランプの思考法は、全くの独善主義で、相手の犯罪はあれこれ騒ぐくせに、自分の側の犯罪は、全く「罪の意識がない」という状態なのです。こういう人物は、鉄面皮、卑劣漢等々を越えて、「愚か者」であり、「精神異常者」であり、「極悪人」だというべきです。

 とにかく、このブログでも、何度も書くように、現在の世界は、まさに「ジャングル」であり、強いものが勝ち、弱いものは殺されるのです。米国は、朝鮮戦争後でも、ベトナム戦争、イラク戦争、アフガ二スタン紛争等を行ってきました。そして、苦戦、難戦となったりして、撤退してきました。他国の人間を人とも思わず、攻撃してきたのです。現在のトランプが、米国のこれまでのすべての大統領の中で、最悪の大統領だと言えるでしょうが、副大統領以下、各閣僚も、トランプに盲従するだけで、悪事を止めることができないのです。また、共和党の上下議員、その他の党員なども、トランプ批判ができません。トップが、異常な「政治」を行っているのですから、止めなければ、米国が、異常な「政治」を行うことになるのです。

 いずれの国も、国内であれば、犯罪者は、逮捕され、罰を課せられますが、世界では、罰は、課せられない状態になっています。特に、米国、ロシア、中国などの、核兵器を持つ大国が、他国に何をしようと、罪を課される心配がありません。ロシアのウクライナ侵攻、米国の今回の拉致などでも、止める機関がないのです。これでは、中国にしても、台湾の「併合」を早めようと考えることでしょう。

 世界の国々の中でも、いわば米国側に属する国々は、困っているはずです。米国を批判すると、以後、「にらまれて怖い」と。米国が助けてくれないばかりか、侵攻さえ受けかねないと。本当に困ったものです。書き加えておきますが、トランプは、その後、拿捕したベネズエラ船の原油を処分し、その収益金は、米国とベネズエラのために使うなどと言っています。さらに、今後は、 ベネズエラで生産された全原油を管理、販売し、収益金は、米国とベネズエラで、両国民のために使うようにするとしています。なぜ、米国が、管理、販売するのですか。これでは、原油の強奪です。米国の攻撃に恐れをなしたロドリゲス副大統領や他の閣僚も、米国の「意向」に従うと語っているようですが、まさに、「受け入れざるを得ない」から、従うというだけです。米国の軍事力を恐れての判断です。

 次は、日本の高市政権の今後の展望です。高市首相が誕生した経過を振り返っておきますが、自民党内の総裁選挙では、最終的には、唯一の残存派閥の麻生派が、高市支持に決めたため、勝利することができました。ところが、その後、連立を組んでいた公明党が、連立を離脱し、自民は、衆参の両院で、高市を首相にする目途が立たなくなってしまいました。あわてて、公明党に代わる「連立相手」を探さなければならなくなったのです。日本維新の会が、早速、相手になることになりました。維新は、自民党よりも、保守的、右翼的とも言える政党です。維新にすれば、立憲民主党、国民民主党、公明党などと連立政権を目指すより、自民とくっつく方が、党の方向性に合います。こうして、衆参の両院で、なんとか、「首相指名」を得られ、高市政権が、発足することになったのです。

 そして、日本国内のマスコミの様々な調査では、現在であっても、高市政権支持が、70%前後になるようなのです。台湾の問題を巡り、「存立危機事態」の国会答弁により、中国を怒らせ、中国からの政治的、経済的な厳しい報復を受ける原因となった高市が、今なお、強く支持されていることが、私には理解できません。高支持の原因としては、以前にも書きましたが、高市が、故安倍首相の「お気に入り」だったこと、かなりの保守的、右翼的な人物であることなどが、挙げられるのかなと思っています。

 8日の読売、朝日、毎日の各紙を見ると、中国は、「日本向けの軍民両用製品の輸出規制を強化する』(朝日9日社説)としています。当然ながら、いよいよ日本に、レアアース(下方に注あり)を「売らない」ことにするということでしょう。中国にすれば、今までのままでは、高市が、中国に謝罪しないと見て、さらに攻撃を強めようということでしょう。日本の政界、財界、そして国民の多くも、「中国に謝罪することはない」と考えているようなので、高市も謝罪しないのでしょうが、レアアースが入らないことになれば、自動車関係、産業機械関係等々では、操業ができなくなるくらいの打撃を受けると言われています。謝罪拒否は、まさに国家的な大打撃につながって行くことでしょう。「首相に頭を下げさせることはできない」という気持ちは、私も、分かりますが、「国家的な大打撃」となる前に、首相自身が、謝罪するべきだと、私は思います。

<注> レアアース(rare-earth)

 <31鉱種あるレアメタルの中の1鉱種である。スカンジウム、イットリウムなど、17元素の総称をレアア-スという。蓄電池、発光ダイオード、磁石などの製品の性能向上に役立つ材料となる。また、レアメタル(rare- metal) とは、希少性の高い非鉄金属、ということである。>

 政権の今後を考えると、私は、自民党は、維新との連立は、長くは続かないだろうと思います。大阪では、維新は、「圧倒的な支持」を受けているようですが、全国的にみると、大阪府以外では、支持は高まっていません。藤田共同代表の「あかはた報道」への対応ぶり、国会議員あての諸費の流用ぶり、大阪府議等の「国民健康保険金」の回避策等々から、維新への不信は、高まっています。維新が去るか、自民が斬るか、の違いはあっても、自民、維新の連立は、破綻することになるでしょう。また、しきりに尻尾を振って、自民に近寄る国民民主党も、連立には、加われないでしょう。連合の芳野会長が語るように、連合としては、国民民主を連立に送るわけにはいきません。なぜならば、連合は、あくまでも労働者側の組織であり、経営者側と組む面が強い自民と連合支持の国民の議員とが、同じ政権側になるのは、「ありえないこと」になるのです。

 芳野連合会長については、私は、右傾化が心配だと思っていましたが、芳野連合会長も、さすがだなと思いました。連立政権に入りたいのは、玉木代表自身なのでしょうが、彼は、国民をやめ、自民に入って、首相を目指すべきでしょう。もっとも、自民入りしても、「首相にと」という声はかからないでしょうが。

 自民党は、やはり、1党で、政権維持を図るべきでしょう。または、差し障りのない連立相手を探すことでしょう。それでも自民党は、当分は、政権維持ができるのではないでしょうか。私は、この日本とは、そのような国だと思っています。そんな国なんだよと思っているのです。

(付記)朝日新聞9日の社説(2論あり)によると、日本維新の会は、国会議員、地方議員、首長等、800名に調査をしたそうですが、社会保険に入っていた者(国民健康保険より、かなりの額だけ、保険料が減る)が、364人いたそうです。大阪府議ら4人ではなく、半分近い議員等が、保険料の減額を図っていたのです。法的には、違法にはならないのでしょうが、日本維新の会は、党として、保険料をごまかしていたと言われても、反論できないでしょう。与党にいる「資格」はありません。即刻、離脱するべきです。

 トランプは老い極まって正常な判断などはできなくなったか

 封建の時代ではなく現代だ異常な者に政権任すな

 中南米諸国いつかは米国の侵攻受けて従属化かも

 欧州や日韓豪も米国を批判できないしたらやられる

 高市はベネズエラには触れもせずトランプなんぞ恐れるな女史

 元代表松井が語るせこいなと4人じゃなくて364だ

 毎日新聞掲載拙詠

 事後になり事故原因をあれこれと出す専門家当てにはならず

 (11.6.19)

 ***  2025年には、51回、ブログを書きました。アクセス数、コメント数について、51       

      回の平均は、次のようになります。

      アクセス数  3583   コメント数  1023

      イスラエル等、ユダヤ系の批判をする前は、平均でも、20000を超えるアクセスがあ 

      った年もありましたが、今はかなり減少しました。仕方のないことです。自分の考えや感

      想等を書いていくだけです。今年も、どうぞ、時々でも、お読みください。よろしくお願

      いいたします。